第4回 ちょくルート採用を実践してみよう「自社採用サイトを運営するためのチーム構成」(後編)

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第4回 ちょくルート採用を実践してみよう「自社採用サイトを運営するためのチーム構成」(後編)

<ちょくマガ編集部より>

このコンテンツは、本来ならば専任スタッフのサポートのもと進める「ちょくルート採用」を、ここをご覧になっている企業様ご自身で実践してもらおう!という目的で書かれたものです。
「ちょくルートとは何なのか」ということから、ちょくルートを実践するための準備、チーム構成および必要なスキル・知識、集客のためのIndeed活用などを、人事担当の山田くんとその先輩の片岡さんの対話形式でフランクにご説明いたします。新たな採用手法を探している経営者様、既存の求人媒体でなかなか効果が上がらず困っている人事担当者様、ダイレクトリクルーティングに興味のある方まで、幅広い皆さんに役立つ記事になっています。ぜひお楽しみください!

<登場人物>

①山田くん
某製造メーカー勤務の社会人4年目。前任の退職を機に採用人事担当になったが、応募も採用もうまく行かず困っている。

②片岡先輩
あたらしい採用手法「ちょくルート」を扱うベテラン営業マン。山田くんの大学の先輩。

scene:013 「③受付担当について」

 

ちょくルートを自社で実践するには、①Web更新担当②Webプロモーション担当③受付担当④ディレクターという4人が必要、と言う片岡先輩。山田くんはその1つ1つについて具体的に教えてほしいと頼みます。前回の①②につづき、今日は③の説明から。

 

片岡先輩 次は3人目の受付担当。山田も普段やってる業務だと思うけど。

山田くん そうですね。応募メールに返信したり、電話して面接日を設定したり。まあ、そんなに難しい仕事じゃないですよね。

片岡先輩 いや、そんなことはないぞ。

山田くん え? だって、メール打ったり電話したりするだけじゃないですか。

片岡先輩 お前、そんなつもりでやってたのか……

山田くん ちょ、ちょっとなんですか先輩。そのあからさまな呆れ顔。

片岡先輩 お前な、受付担当ってすごく大事なんだぞ。

山田くん いや、だって、選考自体は上司がするんですし、僕はその受け渡しをするだけで。

片岡先輩 はあ……

山田くん ちょっと、ため息まで。受付担当が大事って、どういうことなんですか。

片岡先輩 いいか、求職者にとって、受付担当は応募後にはじめて接する「会社の人」なんだぞ。その印象はものすごく大事だ。電話での対応が悪かったのを理由に、応募を辞退される場合もある。

山田くん いや、そのへんはちゃんとやってますって。丁寧に対応してます。

片岡先輩 それだけじゃない。応募者に感じよく接するのと同時に、その応募者が自社に合っているかどうかをジャッジできなきゃいけない。

山田くん いや、だから、もちろんエントリーシート見て明らかにターゲット外の場合は落としますけど、実際の可否判断は上司がするわけで……

片岡先輩 そうだとしても、もう少しコミットして仕事にあたらなきゃだめだ。お前の仕事は別に「受付すること」じゃない。「自社に必要な人材を見つけてくること」だろ?

山田くん ……そりゃそうですけど。でも、どうすればコミットできるんです?

片岡先輩 まずはとにかく、「なぜ募集しているのか」を正しく理解することだ。どういう理由で募集をかけていて、どういう人を求めているのか。その人材の採用難易度はどれくらいなのか。そういうところまで総合的に知っておく必要がある。

山田くん ……なるほど、そこの理解が足りていないから、僕は自分で「ジャッジ」ができないのか。

片岡先輩 そう。逆に言えば、きちんと理解しておけば、お前がいい意味の「フィルター」になって、効率的な採用活動ができるというわけだ。

山田くん そうか。なるほど。

片岡先輩 そして同時に、会社の印象をよくする「武器」にもなる。

山田くん 武器?

片岡先輩 電話でもメールでも、ちょっと工夫するだけで、応募者の印象は全然変わってくるってことさ。丁寧な態度で、必要な情報を伝えるというのは最低限必要だけど、それに加えて、応募者を気遣うような一言を添えたり、求人広告に書いていない会社の魅力を書いたりすれば、応募時よりも会社の印象がよくなるかもしれないだろ?

山田くん なるほど。あんまりそこまで考えていなかったです。

片岡先輩 最近は、面接日を設定したのに当日来ない、みたいな話も多いだろ?

山田くん そうなんですよ!ドタキャン多いんですよ。せっかく時間空けて待ってるのに。

片岡先輩 要因の一つは、求職者がたくさんの会社に同時応募するようになったことだ。前も話した気がするけど、いまの求職者は平均して5社に同時応募してるってデータもある。だから、目当ての会社から内定をもらったら、後の面接はサボっちゃえ、みたいなことが起こる。

山田くん うーん。いや、話としてはわかりますけど、ドタキャンしていい理由にはならないと思いますよ。そんなの社会人としておかしいでしょ。

片岡先輩 その通りだけど、そこに文句言ってたって何も変わらないよ。だったら、「内定はもらったけど、でも、こっちの会社もおもしろそうだから面接行ってみようかな」って思わせたほうが得だろ?

山田くん 確かに。

片岡先輩 だからこそ、受付メールや電話で工夫するんだよ。それでドタキャンがずいぶん減ったっていうクライアントもいる。

山田くん なるほどなあ。この受付担当の人が大事だって言うことがちょっとわかりました。

片岡先輩 だろ? ただ、専門的な知識はほとんど必要ないかな。コミュニケーション能力があって、採用活動にちゃんとコミットできる人なら、比較的どんな人でもできるポジションだな。



scene:014 「④ディレクターについて」

 

③の説明は、これまで採用担当として業務に当たっていた山田くんにとっても、気づきの多いものでした(上司に怒られているような気分でもありましたが)。ただの電話やメールでも、工夫一つで採用の「武器」になる。やっぱり先輩はすごいなあ、そう思いつつ冷えた白ワインを口に運びます。話はそして、最後の④ディレクターへ。

 

片岡先輩 じゃあ、最後。4人目のディレクター。

山田くん 一番大事って言ってたポジションですね。

片岡先輩 そう。まあ、4つとも大事なんだけどな。ただ、このディレクターがいなければチームがうまく稼働しない。

山田くん 要するに、監督みたいな人ってことですよね。全体を取り仕切る人っていうか。

片岡先輩 そうなんだけど、意外と「外向き」の人が向いてるんだよな。

山田くん ん? どういうことです?

片岡先輩 もちろんこの人は、プロジェクト全体を引っ張っていく人だから、社内に目を向けるべき人ではある。ここまで紹介してきた3つのポジションの人たちをマネジメントしていく人だから。

山田くん ええ。そうですよね。

片岡先輩 ただ俺の経験上、あまりに「内向き」過ぎるとこのポジションは務まらないんだな。「外」に対するアンテナが高くないとダメなんだ。

山田くん その「外」って、社外ってことですか。

片岡先輩 社外と言うか、世の中というか。他社がどんな採用手法を使っているかとか、最近の求職者のニーズとか、そういう採用関連のことはもちろん、ファッションの流行とか、人気の芸人のギャグとか、予約が取れないレストランとか、そういういろいろな情報をキャッチできる人がいいんだよ。

山田くん ああ、なんとなくわかってきました。

片岡先輩 どんどん情報を手に入れて、「他社でこんなことやってるから、ウチも取り入れてみよう!」とか、「あの飲食店の手法を採用に活かせないか?」とか、チームに対してどんどん発信していける人。頭が柔らかくて、チャレンジ精神がある人。そういう人がいいね。

山田くん 外から取り入れて、中で活かす、みたいな。

片岡先輩 そうそう。だから、常にチームにべったりじゃなくてもいいんだよ。どんどん外に出て、情報収集した方がいい。そういうフットワークの軽いディレクターがいると、自社採用サイトもどんどん進化していくんだよね。



scene:015 「チーム結成後の話は、また次回」

 

4つのポジションすべての話を聞き終わったときには、既にお店に入って2時間近くが経っていました。片岡先輩の頼んだ白ワインのボトルも、いつの間にか残り少なくなっています。ふと周囲を見渡すと、自分たちのいる半個室にはカップルばかり……。今更ながらに気まずさを覚えつつ片岡先輩を見れば、先輩は何も気にした様子もなく、つまみのオリーブをおいしそうに口に投げ入れています。その無邪気な様子に山田くんも苦笑いです。

 

片岡先輩 ん? どうした。何を笑ってる。

山田くん いや、なんでもないです。

片岡先輩 ふうん。まあいいか。とにかくこれで4つのポジション全部だな。どう? 少しはイメージできた?

山田くん そうですね、おぼろげに。

片岡先輩 おぼろげか(笑)

山田くん そりゃ先輩はいつもやってるからわかるでしょうけど。

片岡先輩 まあ、そうだよな。でも、たぶん山田がいま「おぼろげ」なのは、チームを作った後の動きについてだと思うよ。

山田くん ん? どういうことです?

片岡先輩 今回紹介した4人が集まったとして、具体的にどういう順番で何をしていけばいいのか、というところに意識が向いているんだよ。

山田くん あ、そうですね。その通りです。どういうチームを作ればいいのかはわかったんですが、その先がよくわからないんです。

片岡先輩 そりゃ、まだそこについては説明してないからなあ。まあ今日はだいぶ話したから、それはまた次回にしようか。

山田くん あ、次回もやってくれるんですね。

片岡先輩 そりゃ、引き受けたからにはちゃんと教えるさ。

山田くん ありがとうございます!できの悪い生徒ですみませんが、よろしくお願いします!

片岡先輩 いやいや、そんなことないよ。あんまり自覚はないかも知れないけど、1回目に話したときと比べて、山田もずいぶん意識が変わったんじゃない?

山田くん うーん、そうですか?

片岡先輩 最初はだって、「効果の出る媒体を教えてくれさえすればいいんですよ!」って言ってたんだぞ。

山田くん いや、そんな嫌な言い方はしてないと思いますけど(笑)

片岡先輩 今は、そんな風には思わないだろ?

山田くん うーん、確かに。媒体を決める前に、まずは自社を理解しないとなって思います。

片岡先輩 その通り。採用担当としてちゃんと成長してるじゃないか。

山田くん そうですかね。でも、先輩にそう言ってもらえると嬉しいな。じゃあ、次回もよろしくお願いします!




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